緊急事態宣言発出に伴い、この日の教室はお休みとさせていただきました。
次週以降、宣言期間中はいつもお世話になっているふれあい蓮沼さんが使用できないので、区内のどこかを借りて、生徒・スタッフ無理のない範囲で開催をしていきたいと思っております。
(教室長)
(以下スタッフ高畠)
Let’s Enjoy English 第3回
引き続いてビートルズです。
中期にはポピュラー音楽史に残る名作アルバム「サージェントペッパーズ・ロンリー
ハーツ・クラブ・バンド」や 現代人の孤独を歌う“エリナ・リグビー”など、全盛期ならでは
の曲が沢山ありますが、ここでは全て飛ばして一気に最終章へ。
アルバム 「Let It Be」を作成していた時にはグループは分裂状態。
彼らを結び付けていたマネージャーの死や、自主レコード会社の運営等色々あり
ましたが、4人それぞれが違う方向へ動き出していたのが原因でしょう。
彼らが最後のライブとしてロンドンの屋上で演奏したのが “Get Back”です。
Jo-Jo was a man ジョジョは自分のことを
Who thought he was a loner 一匹狼だと思っている男だけど
But he knew it couldn’t last 長続きしないってわかっていた。
Jo-Jo left his home そこでジョジョはアリゾナの
in Tucson, Arizona, ツーソンの家を出て
for some California Grass 緑なすカリフォルニアに向かった。
Get back, get back 戻っておいで お前がもといた故郷へ
Get back to where you once belonged
関係代名詞who 関係副詞where が前の名詞を修飾しています。
(where の前の the place は省略されています)
いよいよ解散か?と思われていた4人ですが、「もう1枚アルバムを作ろう」と
いうことで出来たのが傑作「アビーロード」です。
4人それぞれの個性がはっきり出ているのに、絶妙にバランスが取れているのが
素晴らしいです。
後の活躍が予見されるジョージ・ハリソンの “Here Comes The Sun”(名曲!)
と”Something“、
ジョン・レノンらしい “I Want You”、 ポールとリンゴが中心に
なった終盤曲!(ラスト連続8曲の組曲のようなすばらしさは有名です)
ここでは4人全員がブースに入って多重録音で完成した“Because”を是非お聞き
いただきたいです。あのハーモニーは芸術品ですね。ロックンロールをシャウト
していた若者が、8年間でこのような質の高い作品を完成させるとは、、、、
歌詞は至って単純です。
Because the world is round 世界は回るから
It turns me on 僕はうっとりしてしまう
Because the world is round 世界は回るから
Because the wind is high 風が強いから
It blows my mind 僕の心まで吹き飛ばす
Because the wind is high 風が強いから
Love is old, love is new 愛は古く、愛は新しい
Love is all, love is you 愛はすべて、愛は君
Because the sky is blue 空が青いから
It makes me cry 僕は泣いてしまう
Because the sky is blue 空が青いから
下線部の無生物主語の構文(「世界が僕をうっとりさせる」「空が僕を泣かせる」)は本当に
英語らしい表現ですね。
例えば、「あなたはどうしてそんなに幸せなの?」を、日本人は
Why are you so happy? と言いがちですが、
What makes you so happy? の方がずっと英語らしいのです。
感情表現も(ある物事によって)~された と受身形になります。
I was surprised at the news. 「そのニュースにびっくりした」
He was disappointed to hear the news.
「そのニュースを聞いて彼はがっかりした」
(高畠 由紀子)