2021.3.13

本日は雨、カミナリがすごい日となりました。

学校公開(土曜日授業)もあって生徒は少なめ。

次年度に向けて手の空いているスタッフで企画会議を行いました。

教室内新聞の作成(復活)・アクティビティーの復活ほか色々アイデアが出てきていますので、4月から反映させていこうと思います。

アクティビティーはコロナ禍であっても配慮できるものも多くあるので、少しずつ無理なく試していきます。(教室長)

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本日は第4集会室で

(スタッフ本間連載記事


数学について、今回で4回目となりました。

まずは、これまでのおさらいから。

プラトンイデア論は、理念的な数についての教義で、数を通じて精神は世界の構造を理解できると考えられました。
幾何学によって考察される空間図形やそれらの関係は、概念的な範疇にも感覚知覚にも属しますが、プラトンにとっては現象とイデアの媒介をなすものでした。
(ヘルマン・ワイル)

さて、いよいよ科学の登場です。
数学も行ったり来たりと、忙しくなってきます。

数学的科学の一つも適応されえないところには、もしくはその数学と結合されないものには、いかなる確実性もない。
(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

宇宙は全体の無限です。
が宇宙は全的に無限なのではありません。
また神は全体の無限です。
そしてまた神は全的に無限なるものとも言われます。
宇宙の無限性は全体のなかではじめて全的に存在するものであって、宇宙のなかに我々が認めうるような特定の諸部分のうちにはないのです。
(ブルーノ)

自然の多くの部門は、数学の助けと仲介なしには、十分こまかな点にいたるまで発見されることもなく、十分あきらかに証明されることもなく、十分たくみに実用に供されることもない。

理解力がにぶいようであれば、数学はそれを鋭くし、きょろきょろするようであれば、おちつかせ、感覚にべったりであれば、ひき離す。
(ベーコン)

わたしは何よりも数学が好きだった。論拠の確実性と明証性のゆえである。
数学が機械技術にしか役立っていないことを考え、数学の基礎はあれほど揺るぎなく堅固なのに、もっと高い学問が何もその上に築かれなかったのを意外に思った。
(デカルト)

数は私たちの測れるすべてのものを測る際に心が使うものであり、この測れるものというのは、主として広がりと持続である。
そこで、無限の観念を広がりや持続に当てはめるときも、無限の観念は数の無限に他ならないと思われるのである。
(ロック)

代数学で正の量が消滅するところから負の量が始まるように、力学でも、引力が終わるところから、斥力がつづいておこるはずである
(ニュートン)

世界に、数学が組み込まれてしまったのか、組み込まれていたのかはわかりませんが、
数学は必須なようですね。

あれ数ふれば暁の。七つの時が六つ鳴りて残る一つが今生の。鐘の響きの聞きをさめ。寂滅為楽と響くなり。
(近松門左衛門)

続く

ご参考
「精神と自然 ワイル講演録」ヘルマン・ワイル著、ピーター・ペジック編、岡村浩訳、ちくま学芸文庫
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」杉浦明平訳、岩波文庫
「無限、宇宙および諸世界について」ブルーノ著、清水純一訳、岩波文庫
「学問の進歩」ベーコン著、服部英次郎・多田英次訳、岩波文庫
方法序説デカルト著、谷川多桂子訳、岩波文庫
「世界の名著 32 ロック ヒューム」大槻春彦編集責任、中公バックス、(人間知性論 ロック)
「光学」ニュートン著、島尾永康訳、岩波文庫
「曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島」近松門左衛門著、諏訪春雄訳注、角川文庫、(曾根崎心中 道行より)